グランプリ 賞金50万円+印刷通販ポイント10万円分

「徳島県上勝町 葉っぱのギフトで特産品アピール」
(フライヤー2点)

日本料理に使われる葉っぱ「つまもの」の販売でトップシェアを誇る上勝町。特産品のギフトセットの中に葉っぱ型のフライヤーを同封しアピールしました。

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【実際の使用イメージ】箱を開けると葉の形のフライヤーが目に飛び込み、驚きと興味を誘う仕掛けに。 拡大する

 

審査員コメント

  • 宮澤:特産品の野菜などと「葉っぱ」の表現モチーフが「自然」というベクトルで一致しており秀逸。梱包に直接フライヤーを入れるアイデアもおもしろい。
  • 倉林:「まず、葉っぱに触れてみたい」という気持ちがわき起こるデザイン。五感をとらえる販促ツールは見る人のキモチを動かす成果が見込める。
  • 秋山:ギフトの中に葉っぱのフライヤーが入ることで、箱を開けたときワクワクできる。楽しいキモチを生み出すビジュアル。
  • 中澤:通販の場合、箱を開けたら品物に目が行きがちだが、これには「何だろう?」と思わせて手に取らせる力がある。

受賞者

いろどり デザイナー 遠藤愛実

1982年生まれ、徳島県阿南市出身。京都の芸術大学でグラフィックデザインを学んだ後、印刷会社勤務を経て徳島県へUターン。2010年に株式会社いろどり入社、デザイナーとして活動。現在、徳島県上勝町の物産販売のためのツールや、町へのインターンシップ研修生受入れのための広報ツールなどを制作する。

Designer's Interview

―このたびは、記念すべき「第1回グラフィック 販促デザイン大賞」グランプリの受賞、おめでとうございます!

ありがとうございます!私が仕事している徳島県上勝町は山間の町で、実はデザイナーと呼ばれる人がほとんど居ないような状況です。(笑)そんな中で、はたして私の作るものが良いのか悪いのか?・・・判断できる指標が全くなかったので、受賞できたことに本当に驚いています。自分が考えてきたり、制作してきたものが間違いじゃなかったことがわかりました。

―応募作品は、リアルな葉っぱの形でフライヤーを作るというアイデアが素晴らしく、梱包の中に入っているとワクワクしますし、思わず手に取りたくなりますね。

上勝町は、日本料理に使われる「つまもの」を生産販売する「葉っぱの町」です。そのイメージに合った産品紹介のフライヤーを作りました。箱を開けると葉っぱがまず目に入るようにパッケージしてあります。葉っぱの写真も実際町内の農家さんが栽培されたものを使用しているんですよ。お歳暮は「ハスイモの葉」、お中元は「レンコン葉」を使い、中面のチラシには生産者にも顔を出してもらっているんです。

―徳島県の山間の町でこんな素晴らしいツールが作られていたことに感動しましたし、地域のパワーをすごく感じました。実際にこれを受け取った方の反響はいかがでしたか?

イベント会場で、この葉っぱのチラシが入っているギフトを紹介すると、上勝町らしいと喜んでいただいているようでした。手にとって見たいという方が多く、その反応のよさに驚いたこともありました。また、本物の葉っぱと間違えられることも多々ありました。(笑)

―遊び心もある、面白いデザインのフライヤーですよね。遠藤さんのデザインには、何かそういう人を楽しませる「仕掛け」が随所にあるように見受けられますが・・・(笑)

そうですね。(笑)もともと人の反応を見ながら絵を描くのが好きで、どうしたら人が喜ぶような絵になるかを考えているような子供でしたね。大学へ入学した当初は現代美術の学科へ編入しようと考えていましたが、グラフィックデザインコースの講師陣の影響で、広告のように自分の考えて作ったもので、実際に人の行動を左右することのできるデザインの方が面白いと思い、デザイナーを目指すようになりました。

―「人の行動を左右することのできるデザイン」ということですが、そのために遠藤さんが心がけていらっしゃることはありますか?

カッコイイ・カワイイのような見た目だけじゃないものを作るように心がけています。今自分が作っているものが、どのような場所で使用され、どのようなターゲットに、どのような印象をもたれたいかを、一目見てパッと分かりやすく表現することがデザイナーの役割だと思っています。

―なるほど。そのあたりデザイナーの皆さんが苦心されるところですよね?日頃デザインの仕事をされている中で、面白いと思うこと、逆に難しいこと思うことは何ですか?

自分の制作したモノにより反応があり、人の行動が少しでも変わることが面白いところだと思います。また、人に喜ばれるものづくりをできることも…。 それに対して難しいところは、自分が制作したものが世に出るまで、その表現が正解か間違いか分からないことですね。時間をかけずに簡単に作ったものの方が、出してみると反応が良かったり…なんていうこともありますしね(笑)。

―今回の「販促デザイン大賞」は、「販促印刷物」にこだわったコンテストでしたが、遠藤さんにとって印刷物のいいところって、どんなことだと思われますか?

やはり印刷物は、形に残しておけるのがいいところだと思います。特に小さな田舎の町ではまだまだ年齢によってはデジタル媒体に慣れていない人が多いですし、パソコンよりもチラシのほうが広報活動がしやすいです。
また自分もそうなのですが、デジタル媒体をずっと見ていると目が疲れるので、印刷物があればついついそちらを見てしまいます。ただ、スピードが早いのがデジタル媒体の良い所で、会社でも農家さんとのやり取りは、インターネットを利用するケースが多くなってきましたね。でも、ここぞという念押しは手書きの手紙を印刷して配布したり…。(笑)

―話は変わりますが、仕事以外の時間を過ごされる時、何か遠藤さんなりのリフレッシュ方法はありますか?

普段の仕事では、ほとんど動かないので、時間があれば実家の近くをウォーキングしています。田舎の四季の風景を見ながら自分のペースで歩くのが贅沢な時間だなぁと感じます。最近の風景は稲刈りが終わり、アキアカネのトンボがたくさん飛ぶようになってきたところです。

―地元の自然を満喫していらっしゃるわけですね。(笑)

そうなんです!(笑)それから自然だけじゃなくて、徳島県にUターンしてから色々な人に出会うことが楽しいです。仕事がきっかけだったりもしますが、職業や年齢もさまざまな人に出会いました。フェイスブックなんかで情報交換をして、田植え、フットサル、バーベキューなどイベントに参加したりもしています。そこから、また人から人へつながり、縁をすごく感じています。

―最後になりますが、今後の抱負は・・・?

私は、地域で自分のデザインの力を活かして地域の情報を発信したいと、Uターンしてきました。今はまだ、その準備や勉強の段階だと思っています。いずれは「地域のデザイン屋」になって、徳島出身だからこそ、地域に住んでいるからこそ分かる、深い情報や魅力を発信できるようになりたいと思っています。

―ありがとうございます。今後のご活躍を期待しています!

株式会社いろどり

徳島県上勝町の主要産業である葉っぱ(日本料理に使われるつまもの)の生産販売をする農家、市場、農協へ情報提供を行う会社。上勝町の物産販売やインターンシップ研修生の受入れなども行っている。
http://www.irodori.co.jp/

なお、徳島県上勝町を舞台にした映画「人生、いろどり」が2012年9月より公開され、同社も協力している。
http://www.irodori-movie.jp/